大阪市鶴見区で歯科治療を行う歯医者・歯科医院

〒538-0053 大阪府大阪市鶴見区鶴見5-2-2 アルバグランデ1階

鶴見緑地線「今福鶴見駅」より徒歩11分
大阪シティバス86系統「鶴見5丁目」停留所より徒歩3分

診療時間
10:00~13:00
14:30~19:00
救急の部

▲:14:30~17:00 ◯:救急対応あり
休診日:水曜(救急の部は除く)
※第1・3日曜は診療しております。
救急歯科外来の診療時間はこちら

ご予約・お問合せはこちらへ

06-4255-6685

夜中に突然始まる歯の痛みは、経験した人なら誰でも「あの辛さは二度と味わいたくない」と思うほど強烈なものです。布団に入ってもズキズキと脈打つような痛みが続き、どれだけ体勢を変えても楽にならない……そんな夜を過ごされている方も多いのではないでしょうか。

虫歯による夜間の痛みには、明確な理由があります。そして、歯科医院が開くまでの間に少しでも症状を和らげるための対処法も、いくつか存在します。この記事では、虫歯が痛くて眠れない原因から、今夜すぐに試せる対処方法、やってはいけない行動、早めに受診すべき症状、治療内容、そして予防策まで、歯科医師の視点から丁寧に解説します。痛みで苦しむ夜が少しでも楽になるよう、ぜひ最後までお読みください。

虫歯が痛くて眠れない原因とは

「昼間は少し気になる程度だったのに、夜になったら急に激しくなった」という経験をお持ちの方は少なくありません。虫歯の痛みが夜間に強くなるのは偶然ではなく、体の仕組みと密接に関係しています。また、痛みの性質は虫歯の進行度によっても大きく異なります。さらに、歯の痛みが必ずしも虫歯だけに起因するとは限らないため、原因を正確に理解しておくことが適切な対処の第一歩となります。

虫歯による痛みが夜に強くなりやすい理由

虫歯の痛みが夜間に強まる最大の理由は、横になることで頭部への血流が増加し、歯の神経周辺の血圧が上がることにあります。日中は直立または座位で過ごすことが多いため、重力の作用で血液は下半身方向に流れやすい状態です。しかし就寝時に水平になると、頭部と心臓がほぼ同じ高さになり、歯の内部(歯髄)への血流量が増加します。その結果、すでに炎症を起こしている神経が余計な圧力を受け、ズキズキとした拍動性の痛みが増強されるのです。

さらに、副交感神経が優位になる夜間は、血管が拡張しやすい状態になります。これも歯髄への血流増加に拍車をかける要因のひとつです。加えて、日中は仕事や家事などに意識が向いているため痛みを「紛らわせている」状態になりがちですが、夜間は静かな環境で痛みだけに集中せざるを得なくなり、主観的な痛みの強度が上がることも見逃せません。痛みとは本来、脳が感じるものです。注意が向けば向くほど、痛みの知覚は強くなる性質があります。

このような複合的な要因が重なることで、「昼間は我慢できていたのに、夜になったら急激に痛くなった」という状況が生じやすいのです。

虫歯の進行度によって異なる痛みの特徴

虫歯の痛みは、C0からC4までの進行段階によって性質が大きく変わります。初期段階(C0・C1)では、歯の表面のエナメル質のみが侵されているため、ほとんど自覚症状がありません。冷たいものがわずかにしみる程度で、痛みで眠れないほどの状態になることはほぼないといえます。

象牙質まで達したC2段階では、甘いものや冷たいもの・熱いものがしみるようになり、物を噛んだときに痛みを感じることも増えてきます。この段階で適切な治療を受けることが重要ですが、まだ「眠れないほどの痛み」には至らないケースが多いです。

問題は、虫歯が歯髄(歯の神経)にまで達したC3段階です。この状態では炎症が神経にまで及んでいるため、何もしなくてもズキズキと痛む「自発痛」が現れます。特に夜間は前述のメカニズムにより痛みが増強され、「眠れない」「じっとしていられない」ほどの強烈な痛みになることがあります。熱いものがしみるようになったり、逆に冷たいもので一時的に痛みが和らぐ感覚があったりするのもC3の特徴です。

さらに進行したC4段階では、歯の大部分が崩壊し、神経が壊死していることもあります。この段階では痛みが一時的に和らいでいるように感じることがありますが、根尖部(歯の根の先)に膿が溜まり、歯ぐきの腫れや顎の痛みが生じることも多く、決して安心できる状態ではありません。

虫歯以外に考えられる歯の痛みの原因

歯が痛いと感じるとき、必ずしも虫歯だけが原因とは限りません。たとえば、歯周病の進行によって歯ぐきや歯根周囲に炎症が起きると、鈍い痛みや噛んだときの不快感が生じることがあります。また、知覚過敏(象牙質知覚過敏症)の場合は、冷たいものや風が当たったときに強い痛みを感じますが、虫歯がなくても起こります。

智歯(親知らず)の萌出時の痛みや、歯ぎしり・食いしばりによる顎関節症、歯根の破折なども、虫歯と間違えやすい歯痛の原因です。さらに稀ではありますが、副鼻腔炎(蓄膿症)が原因で上顎の奥歯に広範な痛みが出ることもあります。三叉神経痛のような神経系の疾患が歯痛として現れることもあるため、「歯医者に行ったのに虫歯がない」という場合は、ほかの原因を探ることが大切です。いずれにしても、歯の痛みが続く場合は自己判断せず、歯科医師に相談することをおすすめします。

虫歯が痛くて眠れないときに確認したい対処方法

夜間に虫歯の痛みが出たとき、翌朝まで何もできないと思って諦めていませんか?実は、痛みを少しでも和らげるためにご自宅で試せる方法がいくつかあります。ただし、これらはあくまで一時的な応急処置であり、根本的な治療は歯科医院でしか行えません。「今夜だけ乗り越える」ための手段として、正しい方法を把握しておきましょう。

患部を適切に冷やして様子を見る

炎症が起きている歯の周囲を冷やすことで、血管が収縮し、痛みが和らぐことがあります。頬の外側に冷却ジェルパックや氷水を入れたビニール袋を当てる方法が一般的です。ただし、直接氷を当てたり、過度に冷やしすぎたりすることは避けてください。冷やしすぎると逆に血行が悪くなり、筋肉が緊張して痛みが増すことがあります。タオルで包んだ保冷剤をそっと当てる程度が適切です。なお、冷たいものが非常にしみる場合は冷やすことで痛みが増強されることもあるため、その際は中止してください。あくまで「外側を軽く冷やす」ことが基本です。

就寝前の食事や飲み物を見直す

虫歯が痛むとき、就寝前に甘いものや酸っぱいもの、炭酸飲料を摂取すると、歯の表面が刺激され痛みが強まることがあります。糖分は口腔内の細菌のエサとなり、酸を産生して歯を刺激します。

また、熱い飲み物も炎症を悪化させる可能性があるため、就寝直前は控えるのが賢明です。痛みがある夜は、常温の水か白湯程度にとどめ、食べ物は患部に触れないよう注意しながら摂るか、できれば就寝前の飲食を控えるようにしましょう。口の中に食べかすが残ると細菌が増殖しやすくなるため、食後のケアも重要です。

頭を少し高くして横になる

前述のとおり、横になると頭部への血流が増加し、歯の神経周辺の圧力が高まって痛みが増しやすくなります。そのため、枕を重ねて頭の位置を少し高くすることで、頭部への血流増加をある程度抑えることができます。完全に水平になるよりも、15〜30度程度頭を起こした姿勢で横になると、痛みが軽減されることがあります。

クッションを重ねたり、折りたたんだブランケットを枕の下に置いたりするだけでも変化を感じる方がいます。小さな工夫ですが、つらい夜を乗り越えるためには試してみる価値があります。

歯磨きやうがいで口腔内を清潔に保つ

口腔内に食べかすや細菌が残っていると、虫歯菌が酸を産生して患部をさらに刺激し、痛みが増す原因になります。就寝前に丁寧に歯磨きを行い、口腔内を清潔に保つことが大切です。
ただし、患部を強くブラッシングすることは逆効果になりかねません。

痛む部分には優しく、柔らかいブラシで軽く当てる程度にとどめ、できればフッ素配合の歯磨き粉を使用してください。歯磨きが辛い場合は、殺菌成分を含む洗口液(マウスウォッシュ)でのうがいだけでも口腔内の細菌を減らす効果があります。
ただし、アルコール含有タイプは刺激が強い場合があるため、ノンアルコールタイプを選ぶと良いでしょう。

市販の鎮痛薬を使用する際の注意点

市販の鎮痛薬(解熱鎮痛薬)は、虫歯の痛みを一時的に和らげる手段として活用できます。
イブプロフェンやアセトアミノフェンを含む製品が一般的に使用されます。

ただし、使用に際しては必ず用法・用量を守ることが重要です。「痛いから多めに飲む」という判断は絶対に避けてください。

また、胃腸が弱い方、肝臓や腎臓に持病のある方、妊娠中・授乳中の方は使用前に医師または薬剤師に相談することが必要です。市販薬はあくまで「痛みを一時的に抑える」ものであり、虫歯そのものを治すものではありません。痛みが治まったとしても、歯科医院での治療が不可欠です。服用後に何らかの異常を感じた場合は、すぐに使用を中止してください。

虫歯が痛いときに避けたい5つの行動

痛みを和らげようとして、かえって症状を悪化させてしまう行動があります。
つらいときほど「なんとかしたい」という気持ちから、誤った対処をしてしまいがちです。
次の5つの行動は、虫歯の痛みがあるときには特に注意が必要です。

痛む部分を強く刺激する

「ここが痛い」と確認したくなる気持ちはわかりますが、痛む歯を舌で繰り返し押したり、指で触ったりすることは逆効果です。患部への物理的刺激は炎症を悪化させるだけでなく、口腔内の細菌を傷ついた部分に押し込んでしまうリスクもあります。

また、固いものを噛もうとしたり、患部で意識的に噛み締めたりすることも、歯やその周囲の組織にダメージを与える可能性があります。痛む部分はできるだけ安静に保ち、無駄な刺激を与えないようにしましょう。痛みの確認のためだけに行う行動が、症状の長期化を招くことがあります。

アルコールを摂取する

「お酒を飲めば痛みが麻痺する」と思って飲酒する方がいますが、これは大きな誤りです。アルコールは血管を拡張させる作用があり、歯の神経周辺への血流が増加することで、かえって痛みが増強されることがあります。

また、アルコールには利尿作用があり、脱水状態になることで口腔内が乾燥し、細菌が繁殖しやすくなります。さらに、鎮痛薬を服用している場合は、アルコールとの相互作用によって肝臓や胃への負担が増大するため、絶対に避けるべきです。「飲んだら痛みが取れた気がした」という経験があっても、それは一時的な感覚の麻痺であり、虫歯の状態は確実に悪化しています。

長時間の入浴や激しい運動を行う

熱いお湯にゆっくり浸かる長時間入浴や、激しい運動は、体の血行を全身的に促進させます。血行促進は通常は健康に良いことですが、歯の炎症が起きている状態では、患部への血流増加が痛みの増強につながります。

虫歯で歯が痛む日は、長湯やサウナ、ジョギングなどの激しい身体活動は控えてください。シャワーで体を軽く洗う程度にとどめ、体を温めすぎないことが大切です。「運動して汗をかいたら少し楽になった」という方もいますが、一時的な気分転換効果であり、炎症は進行している可能性があります。

患部を温める

冷やすことと逆に、患部を温めることは炎症を悪化させる典型的な行動です。ホットタオルや使い捨てカイロを頬に当てたり、熱いお茶を患部に含んだりすることは、血流を増加させて痛みを強める原因になります。「温めると楽になる気がする」という感覚がある場合でも、それは皮膚表面の温感によるもので、深部の炎症は実際には悪化しています。痛む歯の部分を外側から温める行為は、どのような形であっても避けることが原則です。

特に膿が溜まっている状態(歯ぐきの腫れや発熱がある場合)では、温めることで症状が急激に悪化することがあるため、絶対に行わないでください。

痛みが治まったからと放置する

「昨日あれほど痛かったのに、今朝起きたら痛みがなくなっていた」という経験をした方は要注意です。虫歯の痛みが自然に和らいだように感じる場合、神経が壊死(壊滅)して痛みを感じなくなっているケースがあります。

これは決して治ったわけではなく、むしろ虫歯が末期段階に進行しているサインである可能性が高いです。痛みがなくなることで安心して受診を先送りにしてしまうと、根の先に膿が広がり、最終的には抜歯を余儀なくされることもあります。一度でも強い歯痛を経験したら、たとえ痛みが引いていても必ず歯科医院を受診することが重要です。

虫歯が痛くて眠れない場合に早めの受診を検討したい症状

日常的な虫歯の痛みでも十分に辛いものですが、中には一刻も早く歯科医院を受診すべき状態があります。
以下の症状が見られる場合は、翌朝一番に歯科医院に連絡し、緊急対応が可能かどうかを確認することをおすすめします。

何もしなくてもズキズキと痛む

飲食や刺激に関係なく、安静にしていても脈打つような拍動性の痛み(ズキズキ感)が持続する場合、歯の神経(歯髄)にまで炎症が及んでいる可能性が高いです。
これは「歯髄炎」と呼ばれる状態で、C3以上の虫歯に見られます。

この痛みは時間とともに強くなる傾向があり、市販の鎮痛薬でも十分にコントロールできないことがあります。自発痛が出ている状態は、神経の処置(根管治療)が必要なサインです。
痛みを我慢して様子を見ることで、さらに炎症が広がり治療が複雑になるリスクがあるため、早めの受診が重要です。

冷たいものや熱いものが強くしみる

冷たい水や熱い飲み物を口に含んだとき、一瞬ではなく数十秒以上にわたってしみる痛みが続く場合は注意が必要です。特に、熱いものがしみるようになったときは、歯髄炎が進行しているサインとして受け取ってください。

冷たいものがしみる段階では象牙質まで虫歯が進んでいる状態(C2)が多いですが、熱いものがしみるようになると神経への炎症が始まっていることが多く、治療の難易度が上がります。「冷たいもので少し楽になる」という場合も歯髄炎の典型的な症状であり、放置すべき状態ではありません。

歯ぐきの腫れや膿が見られる

歯の根の先に細菌感染が及ぶと、根尖性歯周炎と呼ばれる状態になり、歯ぐきが腫れたり、膿が出たりすることがあります。歯ぐきにニキビのような白い膨らみ(フィステル)が見られる場合は、根の先に膿が溜まっているサインです。

腫れが顎や首のリンパ節にまで広がっている場合や、発熱を伴う場合は、顎骨骨髄炎や蜂窩織炎(ほうかしきえん)などより重篤な状態に進行している可能性があるため、歯科医院だけでなく医療機関への緊急受診が必要なことがあります。自己判断で様子を見ることは大変危険です。

痛みで睡眠や日常生活に支障が出ている

「痛くて全く眠れない」「食事が全くできない」「日中の仕事や家事に集中できないほど痛い」という状態は、明らかに緊急性が高いサインです。市販の鎮痛薬を用法・用量通りに服用しても効果が得られない場合も同様です。

このような状態が続くことは、身体的なダメージだけでなく、精神的なストレスや睡眠不足による免疫機能低下をも引き起こします。「歯医者に行くのが怖い」「忙しくて時間がない」という理由で先送りにしてしまいがちですが、早期に適切な治療を受けることで、苦痛の期間を大幅に短縮できます。痛みが生活の質を著しく損なっているときは、迷わず受診を決断しましょう。

虫歯治療ではどのような対応が行われるのか

「歯医者に行くと何をされるのか不安」という気持ちは理解できます。
治療内容をあらかじめ知っておくことで、受診のハードルが少し下がるかもしれません。
虫歯の進行度によって治療方法は大きく異なります。

初期の虫歯に対する治療方法

C0(脱灰のみ)やC1(エナメル質のみの虫歯)の段階では、フッ素塗布による再石灰化の促進や、経過観察が行われることがあります。C1でも虫歯が明確に確認できる場合は、患部を最小限削り、レジン(歯科用プラスチック)で詰める処置が行われます。

麻酔が不要なほど小さい虫歯であれば、1回の来院で治療が完了することも多く、患者さんの身体的・経済的な負担も最小限で済みます。「小さいうちに治す」ことの重要性がここにあります。
初期虫歯は痛みが出ないことが多いため、定期健診での早期発見が治療の鍵となります。

神経まで進行した虫歯に対する治療方法

C3段階の虫歯では、根管治療(歯の根の治療)が必要になります。
根管治療とは、炎症を起こした歯髄(神経・血管)を除去し、根管内を丁寧に清掃・成形・消毒した後、封鎖材で緊密に充填する処置です。治療は複数回にわたることが多く、根管の形状や感染の程度によっては数回から十数回の通院が必要なこともあります。

根管治療後は、歯の強度を回復させるためにクラウン(被せ物)を装着するのが一般的です。適切に行われた根管治療は高い成功率を持ち、歯を長期間保存できる可能性があります。

重度の虫歯に対する治療方法

C4段階まで進行し、歯の大部分が崩壊してしまっている場合や、根管治療が難しい状態になっている場合は、やむを得ず抜歯となることがあります。

抜歯後は、隣の歯が傾いたり噛み合わせが乱れたりするのを防ぐため、ブリッジ・入れ歯・インプラントなどの補綴(ほてつ)治療を検討することになります。いずれの方法も一長一短あり、患者さんの年齢、健康状態、ライフスタイル、費用面などを考慮して歯科医師と相談の上で選択します。「抜歯=終わり」ではなく、その後の補綴計画を含めて「歯科治療の始まり」と捉えることが大切です。

虫歯による痛みを予防するためにできること

「痛くなってから後悔する前に、できることをやっておく」——虫歯予防の本質はここに尽きます。
日常生活の中に取り入れられる予防習慣を続けることで、虫歯になるリスクを大幅に下げることが可能です。

1日2〜3回の適切な歯磨きを習慣化する

歯磨きは虫歯予防の基本中の基本ですが、「回数さえ守れば良い」というわけではありません。
重要なのは磨き方の質です。歯ブラシを歯と歯ぐきの境目に45度の角度で当て、小刻みに振動させながら丁寧に磨く「バス法」などが推奨されています。1回の歯磨きに最低でも2〜3分かけることが理想です。

また、フッ素配合の歯磨き粉を使用することで、エナメル質の再石灰化を促し、虫歯菌への抵抗力を高めることができます。就寝前の歯磨きは特に重要で、就寝中は唾液の分泌量が減り細菌が繁殖しやすいため、寝る直前に丁寧に磨くことを習慣にしてください。

デンタルフロスや歯間ブラシを活用する

歯ブラシだけでは歯と歯の間(歯間部)の汚れを十分に除去することができません。
研究によれば、歯ブラシのみのケアでは歯垢除去率が60〜65%程度にとどまるとされています。デンタルフロスや歯間ブラシを毎日使用することで、歯間部の歯垢を効果的に除去でき、虫歯だけでなく歯周病の予防にも大きく貢献します。

歯間ブラシのサイズは歯間のすき間に合わせたものを選ぶことが重要で、歯科医師や歯科衛生士に相談してサイズを選んでもらうのが確実です。「フロスや歯間ブラシを使うと出血する」という方は、歯ぐきの炎症が起きているサインかもしれません。続けるうちに出血が治まってくるケースが多いですが、気になる場合は受診してください。

糖分を含む飲食物の摂取頻度に注意する

虫歯菌(ミュータンス菌など)は、糖分を栄養源として酸を産生し、歯を溶かします。
砂糖を多く含む菓子類や清涼飲料水、ジュース、スポーツドリンクなどを頻繁に摂取することは、虫歯リスクを著しく高めます。特に問題なのは「頻度」です。

1日中ちびちびと甘い飲み物を飲み続けることは、口腔内が常に酸性の状態に保たれることを意味し、歯が溶け続ける状況を作り出してしまいます。甘いものを完全に禁止する必要はありませんが、飲食の時間を決めてまとめて摂り、その後に歯磨きやうがいをする習慣をつけることが効果的な予防策となります。

定期的に歯科検診を受ける

どれだけ丁寧にセルフケアをしていても、自分では確認できない部分に虫歯が発生することがあります。歯科医院での定期検診(3〜6ヶ月に1回が目安)では、肉眼では確認できない初期虫歯の発見やレントゲンによる歯根・骨の状態確認、歯石除去、フッ素塗布などが行われます。

「痛くないから行かなくていい」という考え方が、実は虫歯を悪化させる最大の原因のひとつです。痛みが出る前に問題を発見・対処できれば、治療の侵襲も費用も最小限で済みます。「歯医者は痛くなってから行く場所」という意識から、「定期的に通う場所」へと意識を変えることが、長期的な口腔健康の維持につながります。

虫歯が痛くて眠れない場合によくある質問

虫歯の痛みは自然に治まることがありますか

一時的に痛みが和らぐことはありますが、「自然に治る」ことはありません。痛みが消えたように感じる場合、最も注意すべきなのは神経が壊死して痛みを感じなくなっているケースです。
この状態は虫歯が末期段階に進行していることを意味し、根管内で感染が静かに広がり続けています。「痛みが自然に消えた=治った」と誤解して放置すると、ある日突然、根の先に膿が溜まって激しい腫れや発熱が生じることがあります。虫歯は自然治癒しない疾患です。

痛みの有無にかかわらず、早めに歯科医院を受診することが大切です。

夜中に急に痛くなった場合はどうすればよいですか

まず、本記事で紹介した応急処置(頭を高くして横になる、外側から軽く冷やす、市販の鎮痛薬を用法通りに服用するなど)を試してください。歯科医院の夜間救急がある場合や、自治体の夜間・休日救急案内で対応歯科が見つかる場合は、そちらへの受診を検討してください。

翌朝になったら、できるだけ早く歯科医院に連絡し、急患対応が可能かどうか問い合わせましょう。「明日になれば痛みが引くかもしれない」という希望的観測で先送りにすることは避け、できる限り早期に受診することを優先してください。

痛み止めを飲めば歯科医院へ行かなくてもよいですか

鎮痛薬は痛みを一時的に和らげることはできますが、虫歯そのものを治療することは一切できません。
鎮痛薬によって痛みが消えても、虫歯菌は歯の内部で活動を続けており、感染の範囲は広がり続けます。

「痛みがなくなったから大丈夫」という状態が続けば続くほど、治療が複雑になり、最終的には歯を失うリスクが高まります。鎮痛薬はあくまで「歯科医院を受診するまでの応急処置」と捉え、症状が落ち着いたとしても必ず受診するようにしてください。連続して服用する場合は、必ず用法・用量を守り、長期間の自己判断での服用は避けましょう。

虫歯が痛くて眠れない状態は何日くらい続きますか

痛みの期間は虫歯の進行度や個人差によって大きく異なります。
歯髄炎の急性期であれば、数日から1週間以上にわたって激しい痛みが続くこともあります。

一方で、前述のように神経が壊死することで痛みが突然収まることもありますが、これは「治癒」ではありません。根管治療を受けることで痛みは速やかに軽減されることが多く、適切な治療後は多くの患者さんが数日以内に日常生活を取り戻しています。「何日我慢すれば自然に治る」という考え方ではなく、「痛みが出た時点でできるだけ早く受診する」という行動が、苦痛の期間を最短にする最善の方法です。

まとめ

虫歯が痛くて眠れない夜は、本当に辛いものです。
しかし、その痛みには必ず原因があり、適切な対処と早期の歯科受診によって解決できます。
夜間の応急処置として、頭を高くすること、患部を外から軽く冷やすこと、市販の鎮痛薬を用法通りに使用することなどを試しながら、翌朝には必ず歯科医院に連絡することを強くおすすめします。

アルコールや患部の温め、激しい運動など、症状を悪化させる行動は避け、口腔内の清潔を保つことも大切です。
痛みが和らいでも「治った」とは考えず、根本的な治療を受けることが歯を守ることにつながります。

日頃の歯磨き習慣、デンタルフロスの活用、糖分摂取頻度の管理、そして定期的な歯科検診——
これらの習慣を積み重ねることで、虫歯による痛みの夜を経験するリスクを大幅に減らすことができます。歯の健康は全身の健康にもつながります。今夜の痛みをきっかけに、口腔ケアを見直す一歩を踏み出してみてください。

検診・歯石とり・歯のクリーニング・フッ素塗布などもご予約いただけます。3か月先のご予約もお気軽にどうぞ。

06-4255-6685

診療時間

 
午前
午後
救急

午前:10:00~13:00
午後:14:30~19:00
▲:14:30~17:00
◯:救急対応あり
救急歯科外来の診療時間はこちら

※第1・3日曜は診療しております。ほかはほぼ救急対応にあたっています。
休診日:水曜(救急の部は除く)

06-4255-6685

〒538-0053
大阪府大阪市鶴見区鶴見5-2-2 アルバグランデ1階

鶴見緑地線「今福鶴見駅」より徒歩11分
大阪シティバス86系統「鶴見5丁目」停留所より徒歩3分